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多職種連携はRPGのジョブパーティーだ!連携の考え方と自身のスキルアップのポイント

こんにちは、cascade (@cascade1510 です。

これまで多職種連携について書いてきていますが、今回は違った視点で考えていきたいと思います。

多職種連携はRPGのジョブパーティーだ!

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多職種連携はRPG?!

皆さんはロールプレイングゲーム(RPG)と言うものをご存知でしょうか⁈

もともとファミリーコンピュータ(ファミコン)などのテレビゲームから始まっており、有名なものではドラゴンクエスト(ドラクエシリーズ)やファイナルファンタジー(FFシリーズ)といったものがあり、主人公が敵と戦いながら経験値を上げていき、仲間とともに冒険をしながら目的を果たしていくと言うゲームです。

最近ではスマホのゲームでもこういうRPGがあります。

特に男性の方は子供の頃にやってた記憶もあるでしょうし今現在もやってる方もおられるかもしれません。

今回はこのRPGをあろうことか仕事に置き換え、さらに多職種連携の視点でなぞらえてみたいと思います。

実は、意外と共通点があるんです!

RPGをやってた人には理解してもらえそうな内容となっております。

やったことのないかたは、「ふーん、そういうものなのか」程度で理解していただけたらと思います。

 

冒険の始まり

このRPGでは、最初は主人公1人で物語がスタートします。これはちょうど、資格を取得してようやく仕事をし始めた駆け出しの頃に似てますね。

冒険の始まりです。

不安とともにワクワク感も大きかったことと思います。

ただ、独りではなかなか前には進むことができません。

そこで主人公は色々な人と触れ合ったりして情報を入手したり、また同じ目的を持った仲間と力を合わせ敵と戦っていくわけです。

実際の現場においても、様々な人とコミュニケーションをとりながら業務にあたっていき、様々な連携を行いながら進めていくはずです。

ここでの「連携」は、他職種に限らず、同職種や職場の人も含みますね。

そしてこの実際の現場での「敵」に当たるのは、業務を進めていく上での問題点や困難なことなどと考えることができますね。

そこで一つ一つ問題点を解決していくうちに自分自身の経験値が上がっていくはずです。

RPGでも実際に敵を倒すごとに経験値というものがもらえます。

RPGでは敵が強ければ強いほど倒した後に得られる経験値は大きな数字となっていますが、実際立ちはだかった壁が大きければ大きいほどそれを乗り越えたときの自分自身のスキルアップは大きなものになっているはずです。

また自己研鑽や勉強などで培った知識や技術は我々の大きな武器となり得るでしょう。

しかしやはり強力な敵となると1人ではなかなか太刀打ちできず、勝つことができないこともあると思います。

そこで大事なのは一緒に戦っていくパーティー(仲間)の存在です。

 

ジョブパーティの威力

そのパーティは、勇者に魔法使い、武闘家に商人といった、異なるスキルを持った専門家の集まりであると威力を発揮するという性質があります。

実際の医療や介護の現場においても、患者さんや利用者さんに対して、医師や看護師、両方を視野検査技師、ソーシャルワーカーやケアマネジャーなど様々な専門性を持った職種が目標に向かって困難に立ち向かいながら進めていきます。

これはまさに多職種協働、多職種連携ですね。

見事に当てはまります!

そして4人のパーティーであれば4人がそれぞれの役割分担をして戦術を練ったほうが効率的に相手を倒すことができます。

例えば4人が4人とも「たたかう」と言うコマンドを使ったりすると、力が強いメンバーは相手に打撃を多く与えることができますが、力の弱い魔法使いや送料等は、効率的に相手にダメージを与えることができにくいです。

それよりも魔法使いが魔法を使って相手の痛いところついていく、そして僧侶は傷ついた仲間を癒すことに徹する、そういうチームワークができて初めて目標を達成することができたりするわけです。

実際の現場においても、介護保険の制度についてはケアマネジャーが詳しいのでそこに頼る必要性もありますし、状態早く体調管理についてはやはり専門の看護師の方がより細かく評価できることが多いので、そのような他の職種の人たちとうまくチームを組むことでより効果的に業務を進めていくことができます。

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戦術の方針を決める

ドラゴンクエストシリーズの中でも、ドラゴンクエストIVで登場した画期的なシステムをご存知でしょうか?!

このドラゴンクエストIVについてはそれぞれのメンバーが行う戦術をあらかじめおおまかな命令により決定しておくシステムが導入されており、戦いの相手や状況に応じて、「じゅもんをせつやく(呪文を節約)」や「いのちだいじに(命大事に)」「がんがんいこうぜ(ガンガンいこうぜ)」のようにコンセプトを決めてておくことで後はコンピューターの中のAIシステム(当時のAIの能力がどれぐらいだったかはよくわかりませんが)が判別して戦術を決めて戦っていく、というシステムでした。

これはいわゆる多職種連携におけるチームアプローチで必要な方針のテーマと言えるのではないでしょうか。

それぞれの一つ一つの事例に対して、どのような方針で進めていくのか、その作戦内容が統一されていないと、チームでのアプローチはうまくいきません

方針が決まれば、

それぞれの職種がそれぞれの役割を持って効率的に進めるためにやるべきことをやる。

と言う流れになります。

リアル現場では、AIではなくそれぞれの人が、方針に基づいて考えながら進めていきます。

このようにして目標に向かって作戦を立てていき、困難を乗り越えていくのはまさにRPGそのものだと思います。

 

ラスボス

それでは最後のボス、いわゆるラスボスは何になるでしょう⁈

それは、その人その人が体験する大一番の場面でしょう。

この大一番と言うのはそれぞれの人によって異なってくるでしょうが、誰しも重要な場面の大一番と言うものはあるはずです。

そこでもし負けてしまえば、やはり経験や技術が足りなかったと言うことで、再度チャレンジするでしょうし、その大一番でめでたく勝てたとしたら、1つの大きな目標が達成されたとして幸せを感じることとなります。

ここでも多職種連携で培った経験を大いに生かすことになると思います。

そして次の新たな目標に向かっていくはずです。

つまり新たな冒険が始まるということです。

 

まとめ

ここまで読んでいただいたあなた、「だからどうやねん!」と思われるかもしれません。

今回はちょっとしたおふざけ内容となってしまったことをまずは陳謝いたします(笑)。

ただ、一生懸命に高価な武器をそろえ戦う力を備えたにもかかわらず、冒険に出ようとしない

もしくは、スライムばかりを倒していっこうに経験値が上がらず、独り相撲で戦いにも負けることが多くなるので、防具や鎧で自分を守って殻に閉じこもる。聖水をかけてなるべく敵と戦おうとしない・・・

要するに理学療法士などの専門職として働くにあたり、ともすれば偏った自分磨きをおこなっていた結果うまくいっていない、ということも少なくありません。

そこで、視野を広げて周りのいろんな人と関わりながら進めていく視点を持つことによって、あらたな自分の能力にも気づくことができるかもしれませんし、自分の特技が初めて発揮されるかもしれません。

結果的に自分の人生を楽しむことができるかもしれません、という私のこじ付けでした笑

最後まで読んでいただきありがとうございます!

“たけ”
“たけ”
cascade (@cascade1510 さん今回もわかりやすい内容をありがとう!

最初、RPGという題名で多職種連携を出してきたので、大丈夫かなぁと思ったけど、新しいようで普段の臨床に直結するお話だったので、すっと入りやすくて意外に面白かったですね。笑

読んでいて思ったのですが、僕は新人の時、自分の臨床技術に自信が持てなくて色んな勉強会に行ったり勉強しました。そのおかげで今強い武器を持つことができているけど、よくよく考えると、cascadeさんが最後に触れていたように、強い武器を揃えることが大事なのではなく、冒険すること、先に進んでいくことが大事だったと思います。

これはどういうことかというと、勉強はするんだけど、今持っている自分の技術に自信を持って、今持っているそのレベルで常にできることをしっかりと考えながら視野を広く患者さんにアプローチしたり、他職種と本気で協力していかないといけないということです。

今できることで何ができるのか?これを精一杯やっていると、その技術はさらに拡張するし、色んな方との信頼関係を得られたり、もっとも高いパフォーマンスを発揮します。いくら強い武器を持っていても、頭でっかちな人もたくさんいます。

そんなわけで、これから成長したいと思っている若手の方には、今持っている技術で積極的に冒険していただくことをおすすめします。びびらないでくださいね!笑

誰だって最初はゴニオメーター振り回してスライム倒していくしかないんです。

そうやってゴニオメーターを使っていると、倒し方が上手になるし、プラスチック製のものよりも金属製に変えた方が倒しやすいことにすぐ気がつくでしょう。

僕は今、電気をビリビリさせたりとか、素手で倒すという技(徒手療法)、喋って指示を与えて体を直すという技(ピラティス:自動運動での運動学習)を使って臨床に挑んでいます。笑

持っている技術で色々やろうとするから、こう言った効率的な新しい技術が磨かれるんですね。

 

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