呼吸循環

血圧に関するアレコレと臨床応用➀

こんにちは!

理学療法士のシータです(^-^)

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さて、今回の内容ですが、【血圧】についてアレコレお伝えしていきたいと思います。

血圧。今更聞けないって感じですよね。めちゃめちゃ分かります笑

 

例えばです(140/90)この血圧を見て、どう思われますか?

まず出てくるのが、高血圧!だと思います。学生自体のWHOの定義を覚えている方なら、

Ⅰ度高血圧だ!となると思います。

 

では、高血圧と思った時、次に何を考えますか?何か展開がありますか?

無理に展開させていく必要はもちろんないですが、疾患や目的次第では考える必要があるかもしれません。

血圧を見て何を思うか、どう臨床に繋げていくか。

これについて、今回は初歩的なところ、血圧の構成要素から噛み砕いていきたいと思います(‘ω’)

血圧はホントに深く、広い視点で見る必要があるので、あくまで考え方の一助として。と言うのはご理解ください(^-^)

 

 

そもそも血圧とは何たるか

基礎ですが、これが意外と分かっていない方が多いです。

血圧とは、【血管内のある部位における血液の圧力】を指しています。

 

はい。ではこれを掛け算にして書き直して見ます。

 

血圧=(一回拍出量×心拍数)×末梢血管抵抗

 

懐かしいですね。これが全てです。これを読み解けるかどうかが、結構カギになってきます。

ポイントがいくつかあるので。一つずつご説明します。

 

一回拍出量をどう見るか

心臓の4つある部屋の中で、最も重要と言っても過言ではない左心室から大動脈に出ていく血液量のことを指します。

 

ちなみに、一回拍出量は英語でstroke volume、SVとよく略されます。

 

これの特徴は、拍出量自体に上限があるということです。まあ、ほかの数値でも当たり前なのですが、これは特に。

 

例えば、今見ている方、全力で50mダッシュを5本したと、イメージしてください。

 

めちゃ疲れますよね。そして、もちろん筋肉を酷使しているので血液も必要になります。

 

その血液を運ぶための手段として、大まかに言うと↓

一回拍出量を上げるか、心拍数を上げるか。

と言うことになります。

で、一回拍出量も頑張るのですが、心拍数の方が頑張る余幅がたっぷりとあります。

 

一回拍出量は頭打ちになります。途中で。

よって、心エコー所見でSV値が低い場合でも、他の血圧を規定する因子である心拍数や血管抵抗次第では血圧も高くなっちゃいますよ。ということです。

 

 

裏を取ると、

心エコーでSVが低いと分かっているのに血圧がめちゃめちゃに高いと、その他の数値が高くなっている可能性が大いにあります。

 

心エコーでSVの数値を見て低値な場合、血圧が高いと血管抵抗が高いかも?

 

 

心拍数をどう見るか

これは、一番とっつきやすいですよね。

そのまんまなのですが、勘違いしてはいけないのは、脈拍数ではなく、心拍数です。

心拍数=脈拍数ではないです。心房細動や期外収縮がある場合は、心拍と脈拍で解離があるので。

また、心拍数は精神状態、及び運動負荷で変動が大きいですね。

 

つまり、血圧測定時に「血圧高い!144/90もある!」となった時に、心拍数を見てみましょう。

 

もし110以上等、明らかな頻脈な場合は、

血圧の構成要素であるため血圧の上昇に繋がります。

またまた裏を返すと、

 

同一症例で、いつもと同じ環境、運動負荷もかけていない。血圧も144/90で同じだけど、心拍数が60回。なんて時があれば、血管抵抗増大などが考えられるかも、しれません。

 

 

 

 

この辺りは、押さえておくといいと思います^ ^

 

 

血管抵抗をどう見るか

これが一番のミソですね。

少し難しく思いますが、ご説明します。

 

大動脈が硬化した場合を考えてみましょう

心臓が収縮した時に、左室から血液が拍出されても大動脈が硬化していると、

正常ほど広がりません。となると、大動脈に貯留する血液が少なくなり、末梢へ血液が流れるので収縮期血圧が上がります。

で、心臓の拡張期には、収縮期に大動脈が貯めてた血液が少ないので拡張期血圧は下がります。

 

 

 

では次に、

末梢動脈が硬化した場合を考えてみましょう。

これが少し厄介。

血管抵抗が大きくなると、

収縮期、拡張期ともに血液が末梢側へ流入しにくくなります。

となれば、大動脈は正常よりも頑張って大きく広がります。

しかーし、末梢の血管抵抗が上がってはいるので、最高血圧が上がります。

そして、心臓の拡張期には、収縮期に大動脈に蓄えられていた血液が出番とばかりに流れてきます。

なので拡張期の血液量は多くなります。

また、元より血管抵抗は上がっているので、最低血圧も上がります。

 

 

この様に、血管抵抗が高くなってしまうと、血圧は上がってしまいます。

 

まとめ

では、ここまでの内容を超ざっくりまとめます。

血圧=(一回拍出量×心拍数)×末梢血管抵抗である。

一回拍出量は、ある程度で頭打ちになる。

一回拍出量は、心エコーで程度が分かる。

心拍数は、とにかく変動しやすい。血圧を高める要素になり得る。

心拍数が少なく高血圧の場合は、血管抵抗が増大している可能性あり。

大動脈硬化があると、上の血圧が上がり、下の血圧が下がる。

末梢動脈硬化があると、上の血圧も下の血圧も上がる。

 

こんな感じですね。

今回は、臨床応用というよりは、基礎的な内容の整理でした。

次回からは、血圧をリスク管理に活かすための具体的な見方についてお伝えしていきたいと思います!(^^)!

 

ありがとうございました!

 

参考文献

(1)安倍 紀一郎 循環機能学と循環器疾患のしくみ 日総研出版 2014年

(2)岡庭 豊 病気がみえる vol.2 循環器 第3版 メディックメディア 2014年

 

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シータ
シータ
運動器認定理学療法士。全ての治療家に向けて。投稿は、臨床に繋がる論文解説と、生理学や生物物理学等の基礎分野の臨床応用が中心です(マッサージやストレッチ等の徒手、運動療法) Twitterでは、タイムリーなこれらの情報、noteでは集約して臨床で汎化出来る様にまとめた内容を配信中しているのでぜひこちらもチェックを!ご依頼はtwitterのDMよりお待ちしております^ ^
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