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療法士なら知っておきたい 〜「より良い職場」の作りかた〜

皆さんこんにちは

CLINICIANSのねぎ氏です

本日はタイトル通り療法士が知っておくべきより良い職場の作り方についてお話していきます。

“ねぎし”
“ねぎし”
新人〜ベテランのセラピストまで全てに共通することなので、是非最後までご覧ください

突然ですが皆さんは今の職場に悩みや不満はあるでしょうか?

恐らくですが「100パーセント満足している」と言う人は少ないのかなと思います。

例えば給料はすごく良いけど激務でプライベートの時間を持つことができなかったり、仕事そのものは楽しいけれど人間関係が上手くいかなかったり。

こうした悩みは誰もが抱えているものかと思います。

もちろん職場環境というのは、大きな組織になればなるほど個人の力で改善していくのは難しい部分もあるかもしれません。

しかし、1人の人間と同じように、組織にも「成熟度」というものが存在し、それを職員がしっかりと把握することができていれば、自ずと問題点をピックアップすることができ、より良い職場を目指していくことができます。

そこで今回は組織の成熟度を図るフレームワークを紹介しつつ、より良い職場を目指すために必要な考え方をご紹介していきます。

CMMI(能力成熟度統合モデル)

まず紹介するのはCMMIというフレームワークです。

(Capability Maturity Model Integration, CMMI)とは、組織やプロジェクトの業務プロセスを適切に管理できることを目的として作られた遵守するべき指針を体系化したもの、簡潔な言い方をすると組織の成熟度を測る際に用いられる指標です。

  1. 初期状態:initial(仕事が場当たり的で、個人に依存している)
  2. 管理された状態:Managed(仕事の要件に基づいて、計画・管理されている)
  3. 定義された状態:Defined(標準的なプロセスが確立し、活用・改善されている)
  4. 定量的に管理された状態:Quantitatively Managed(実績が統計的に管理され結果が予測可能である)
  5. 最適化している状態(定量的な理解をもとに継続的に改善されている)

※元々はソフトウェア開発およびシステム開発を行う組織の成熟度を評価するモデルです。実際にこの判定は、組織のCMMIレベルを認定できる人(SCAMPIアプレイザー)が認定しています。組織がCMMIレベルの認定を受けるには、この認定アプレイザーとそのチームに依頼して状況を評価してもらう必要があります。

職場での活かしかた

ではここで紹介したフレームワークをもとに、ご自身の職場がどのような状態にあるかを客観的に見ていきましょう。

前述したようにCMMIの判定は決められたアプレイザーにしか判定不可能なため、あくまでエッセンスとして捉えた上で、組織の成熟がこうした段階を遂げていくことを踏まえ自身の組織に置き換えていきます。

ここで仮に職場が初期段階のレベルだとすると、仕事が場当たり的で個人に依存していることになります。

例えば書類業務のマニュアルが存在せず、誰に何を相談したら良いかも分からない状態です。それぞれが自分の裁量で好き勝手に仕事をしています。

皆様も、もしかしたら経験があるかもしれませんが、組織がこうした状態にあると非常にリスキーだと思います。

例えば教育マニュアルが無ければ毎回その場その場での指導を行なっていかなければなりません。さらに指導者側の裁量によって教えていることが違ってしまいます。

よくありがちな「AさんとBさんで行っていることが違う・・・」というやつです。

これに対して業務がちゃんと計画・管理されていたり、マニュアル化が進んでいるとするならば、自分の仕事の問題点を把握することが簡単になったり、誰に何を報告・連絡・相談するべきかどうかが分かりやすくなります。

このように組織やプロジェクトの業務プロセスを明らかにしていくことで、より組織改善を目指していくことができます。

少し難しい言い回しになってしまいましたが、業務の効率化を測ることができれば自分の残業時間を減らすことができたり、共通言語を持つことで苦手な先輩に話をする時も何を話したら良いかが明確になります。

簡潔に言うとあなた自身の職場がより過ごしやすくなるよう工夫していけるということです。

したがって、ただ盲目的に目の前の仕事をこなしていくだけでなく、対象者の方と関わる時間の多い療法士であっても、この視点は非常に重要だと思います。

良い職場ってなんだろう

以上、話が長くなってしましましたが、率直に行ってしまうと「良い職場」の定義は人それぞれだと思います。

何に価値観を置いて働いているかも人によって違いますし、世の中に完全に同じ考えの人は存在しません。

ただ、あくまで私見を述べるのであれば、各々が円滑に仕事をしやすい環境にあり、目的やビジョンを共有できていることだと思います。

具体的に言うと、業務に必要な内容がきちんとマニュアル化されていて、教育コストやコミュニケーションコストが少なく効率化されていたり、その上で職員1人1人が問題解決の意識を持って取り組むことができていたり。

詰まるところ相手目線に立って常に業務改善を目指している環境があることが良い職場であると考えています。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

今回はフレームワークも踏まえてお話しましたが、もちろん職場環境の改善や組織のマネジメントと言う点に関しては色々な意見がありますし、職種によって在り方も様々かと思います。

(あくまでフレームワークはフレームワークなので、無理に当てはめようとせず問題をちゃんと定義していくことが大切です。)

大切なことは、1人1人が1つの考え方に固執せず、相手目線に立って行動できる環境を作り上げていくことです。

これはどのような仕事においても共通することだと思いますので、今まで意識できていないという人は改めて振り返ってみてください!

CLINICIANSのねぎ氏でした。

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ねぎし
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理学療法士 × youtube動画クリエイター【PV.結婚式.イベント集客の動画編集とデザイナー】 医療職として働きつつ年1200時間の動画を作成〕学生の頃から集中力がなく365日怒られ圧倒的挫折→動画編集のスキルを身につけ収入60万アップペース依頼はリンク先よりお気軽にご相談下さい!
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