今回は足部の触診について、私が考えているポイント紹介したいと思います。
足部の触診は苦手な方が多いと思います。「小さくてわかりにくい」「腱や靭帯が沢山あって触りにくい」「足は嫌い」など、人それぞれ理由があると思います。
ですので、「意外と触りやすい」「思っていたより難しくない」と思って頂けるように、解説していきたいと思います!
そして、触診を一通り解説した後、どうして足部の触診が必要になるのかを説明していきたいと思います!
それでは、宜しくお願いします。
私が最初に触診するのは舟状骨!!!
この理由としては、一番触診しやすく、全体のランドマークとなるためです。舟状骨結節は内側から観察すると他の骨よりも突出していることがわかります。そのため、内側から指を当てるとすぐに見つけることが出来ます。
ポイントとしては、内果の下端からおおよそ2横指前方に舟状骨が存在しています。指を滑らすように動かすことで舟状骨結節のボリュームを感じやすくなります。
舟状骨の内側はすぐに触診することが出来ますが、外側は少し触診が難しいです。ですが、ポイントを知っていれば、触診は行いやすくなると思います。
ポイントは「舟状骨の外側縁はおおよそ第3列の延長線上に存在」しています。これを意識することで、外側の触診を行いやすくなると思います。
内側と外側を触知することが出来たら、距骨・楔状骨との関節面を触知していき、舟状骨の全体をトレースします。舟状骨の前面は伸筋腱が走行しているため、丁寧な触診が必要です。
触診を進めると舟状骨って思った以上に大きいことがわかると思います。
続いて3つの楔状骨の触診
楔状骨の触診のポイントは第1列の延長線上に内側楔状骨、第2列の延長線上に中間楔状骨、第3列の延長線上に外側楔状骨が存在しています。
内側楔状骨は一番大きく、底側はごつごつしている感覚があります。触診のポイントとして、底面から指を押し込むように触ることで骨縁がわかりやすいです。丁寧に触診することで第1中足骨底や舟状骨との関節面を触知することが出来ます。内側楔状骨は第二列よりも外側には存在しません。
中間楔状骨は楔状骨の中で一番小さく、内側楔状骨と外側楔状骨にはまり込んでるような状態です。内側楔状骨と外側楔状骨よりも、骨の長さは短いです。外側楔状骨は細長い骨形態をしており、第3列の延長線上に存在しています。
第五中足骨底の触診
足部外側の一番突出している部分が第5中足骨底になります。なぜ中足骨底を先に触診するかというと、立方骨の位置の目印になるからです。
指を外側に当て、触診を近位に進めると骨の感覚がなくなる部分があります。その部分は軟部組織が豊富に存在しており、立方骨との境目になります。
立方骨の触診
立方骨は第4・5中足骨と隣接しています。第5中足骨底のすぐ近位に存在していますが、軟部組織のボリュームが大きいため、指を押し込んで触知する必要があります。
立方骨の触診を踵骨方面に進めると、踵立方関節の関節面で指が入り込む感覚があります。その感覚を捉えることが出来たら、背側に触診を進め、第4列の延長線上を目安に立方骨の全体像をトレースします。
載距突起の触診
内果の1横指遠位に載距突起が存在しています。底側から指を押し込むように触診します。載距突起は字のごとく「載せる距骨の突起」です。ですので、載距突起よりも近位側にある骨は距骨になります。
外果の触診
外果は前方に膨らんでおり、後方は直線状の形状を呈しています。
足関節を挟み込むことで、外果のボリュームを確認しやすいです。(1人で撮影したので、両側の手掌面で挟み込んだ方がわかりやすいです)
内果の触診
載距突起よりも1横指近位に骨端が存在しています。内果の骨形状は凹面が存在しており、前後の形態はほぼ同一となります。内果の後方に後脛骨筋腱がすぐ走行するため、触診の際には間違えないようにしましょう。
以上が足部の触診のポイントなります!少しでも、私なりのポイントが参考になれば、嬉しいです☆
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