皆さんこんにちは理学療法士のねぎしです。
今回はタイトル通り、セラピストが「オンライン化」に取り組む上での落とし穴について話ていこうと思います。
さて外出自粛の影響もあり、仕事が休業となったり、自宅で過ごす時間が長くなってしまっている方も多いのではないでしょうか?
私自身も、所属先の事業が大きく低迷していたり、個人で行っている事業やサービスにも多大な影響が出ています。
現在も記事を書きながら何とか打開策を見つけなければと考えています。
不要不急の外出は避けながら、自分と周囲の身の安全を確保していきましょう。
少し話がそれましたが、恐らく似たような境遇の方々は、自分のスキルを活かしてオンラインでのサービスを実践していこうと考えているのではないでしょうか?
あえて率直に言ってしまうと、恐らく殆どの方は満足のいくサービスを提供できなかったり、理想の収入を確保することは難しいと思います。
これからその理由と注意するべきポイントについて解説していきます。
5分程度で読めるように簡潔にまとめてありますので、是非最後までご覧ください!
周囲との差別化
まず1つ目が差別化を図ることが困難であることです。
例えばセラピストであれば、外出自粛という現在の状況に対して、遠隔でのパーソナルトレーニングや、専門知識を生かしたブログやYoutubeでの情報発信などを行おうと考えるかと思います。
ですが先ほども言ったように、恐らくこういったサービスのオンライン化は誰しもが考えていることです。
更に言うと、既に先の時代を見越して行動してきた人達は、こういったオンラインサービスや情報発信を行っており、自分自身のブランディングにも繋げています。
これらを何の考えもなく同じ土俵で勝負しようとするならば、結果は明白です。
なので後発でこれらのサービスを提供していくとなると
・いったい周りと何が違うのか
・自分はどんなメリットを与えられるか
・数多あるサービスから選ばれるにはどうするか
これらを徹底的に考え抜く必要があります。
あくまで一例ですが、Youtube上に動画をアップするならば
「自宅でできる簡単トレーニング」と言った内容ではなく
「自宅作業のマンネリを解消!座って行う簡単ストレッチ5選!」など
ユーザーに届きやすいように工夫していくことが重要になります。
反対に、この状況下だからこそユーザーに届くような画期的なサービスや、具体的な戦略がある方はむしろオンライン化はチャンスかと思います。
自分の実践しようとしているアイデアが果たして周囲と差別化が図れているのか、本当に目的とする人達に届くようなものなのかを改めて考えてみてください。
「付加価値」の重要性
2つ目が「付加価値」を作りづらいことです。
これまでいわゆるリハビリやパーソナルトレーニングといった介入を行う際は、恐らく殆どがオフラインだったと思います。そこでは単に提供しているサービス以外にも沢山の付加価値をつけることができていたのです。
例えばただトレーニング指導を行うだけでなく会話の中で日常生活の悩みを聞いてみたり、集団で集まる場合には憩いの場として飲食や作業を共にしたりと、相手に対して「快」の感情を与えられるような付加をつけることができた訳です。
ですがオンライン上ではこういった身体的な付加価値をつけることが非常に難しくなります。
通話形式の問題から情報伝達が一方的になってしまったり、相手の個別性に合わせて臨機応変に対応するのが困難になってしまったり。
こうした付加価値がなく利用する側にとってもストレスが溜まりやすい環境では、多くの場合負担がかかり継続したサービス提供が難しくなります。
したがって、ただ自分の持っている専門知識や能力を流し続けるのではなく、相手にとって快適な体験となるような工夫をしていくことが大切です。
今から新たなオンラインサービスや情報発信を行おうと考えている人は、ぜひ改めて自分のコンテンツの「エンタメ性」や「独創性」を踏まえてチェックしてみてください。
ターゲットの見極めと発信力
3つ目がターゲットの見極めと発信力の不足です。
今でこそSNSやWebプラットフォームを活用するセラピストも多くなってきましたが、まだまだこうした自身の専門スキルを外に出していくという意識を持った方は全体から見れば少ない印象です。
また、こうしたセラピストの多くは同職種や似た業界を対象として情報発信をしている方が殆どです。
例えば自分で整体院を開業していたり、自費リハを提供している方のターゲットは、恐らく中高年の身体的な不調がある方や、怪我や疾病によって日常生活が阻害されている方かと思います。
あなたはその人達に届くような情報発信ができているでしょうか?
いくらインスタグラムで華やかな写真を撮ろうと、Twitterで何万リツイートされようと
スマートフォンを持っていないような70代、80代の人達がターゲットでは全く意味を為しません。
もしもあなたが集客や告知を目的にオンラインサービスの拡充を進めていくのであれば
・あなたにとってのメインターゲットは何か
・その人達に情報を届かせるための手段は何か
この時点を改めて考えるようにしてください。
これからの時代を生き抜くには
ここまでオンライン化を進めていく上での注意点をお話していきましたが、ではこれからの時代を生き抜くためにはどう行動していくべきなのでしょうか?
ます初めに、専門職として身につけているスキル以外に、自分の中で資産となるようなものを作り上げることが最も重要です。
例えばですが、セラピストとしての専門スキルのみでなく、コンサルティング能力を武器にしていれば、今困っている企業や個人に対して解決策を見つけ出すように行動していけるかもしれません。
動画編集やWebライティングのスキルがあれば、本業とは別に時代に左右されづらい安定した収入を得ることができるかもしれません。
もちろんこれらは一例ですが、本業の専門スキルを向上させるだけでなく、マルチな柱を持ってそれらを結びつけていくと言う意識がなければ、今回のような状況になると市場価値が大きく下がり、対応の困難になります。
今回の騒動の影響もあり、よりオンラインサービスは大きな意味を持っていくと思います。
5G時代の到来も踏まえれば、これは一過性のものではなく、当然今後も加速していくものです。
ぜひ今回の記事を参考にしつつ、
自分が今どのように行動していくべきなのか
将来的に何を見据えて自分の市場価値を高める必要があるのかを考えてみてください。
最後までお読みくださりありがとうございました。
・周囲との差別化
・付加価値をつける
・ターゲットの見極め
これら3点を重要視していきましょう!
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ねぎしのTwitter:twitter.com/negi_0729
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