その他

筋活動の基本–姿勢と筋活動–

はじめまして!

”筋肉の働きを計測できる”筋電計と呼ばれる機器を使って研究をしているMura(@MuraokaHideaki)です(^^)

今回は筋活動を考える上での基本中の基本である”姿勢と筋活動”の関係性について考えていきます。

学生さん・新人さんには特にオススメです^ ^

姿勢と筋活動

姿勢が変わると筋活動が変わる。当たり前ですね笑

でも、学生さんや新人さんと話していると案外しっかり理解できてない方が多いように思います。

姿勢と筋活動を考える際に、よく話に上がるのが”重心”という言葉。

教科書では身体重心は第2仙椎の高位に位置し、身体重心は身体を構成する各部位に作用する重力を1つにまとめた点とされています。。。

これだけを聞いても、良く分からないですよね。3次元動作解析などで重心線を可視化できたら分かりやすいけど、特別な機器がないと難しいです。

いきなりですが、ここで問題です!

Q.立位で足関節が背屈した場合、背屈制動をするために下腿三頭筋が働く。前脛骨筋は背屈しているから働かない。

これは必ずしも当てはまりますか??

重心が見えなくとも、今回の記事でこの質問に少し自信を持って答えられるようになれたら嬉しいです(≧∀≦)

見えない重心とどう戦うか?

筋活動を考える上で重心を捉える事は非常に重要です。百も承知です。

私は重要な重心君”をひとまず置いて考えます。重心と戦いません笑

重心は特別な機器でしか計測できない】と諦めるのも性に合わないので、私は以下の方法で大まかに姿勢と筋活動の関係を結びつけています。

動作解析と筋電図で答え合わせをしていますが、非常にオススメです。(限界はありますが・・・)

それではいきましょう(≧∀≦)

姿勢と筋活動を簡単に結びつける方法

股関節の筋活動編

立位で体幹前傾位を保持する時の股関節周囲筋の筋活動を考えます。

※今回は静止している姿勢で支持基底面中に重心がある場合に限定します。
動作中での解釈や不安定な姿勢では一部解釈が複雑になります。

方法は簡単です。

①股関節軸から上に線を引く

股関節より上の身体が前方に位置する(橙に入る面積が多い)
   後方に位置する(青に入る面積が多い)を確認します。

③前方に位置する場合:股関節伸展筋
 後方に位置する場合:股関節屈曲筋  の筋活動が必要

明らかに身体が前方に位置しています。
前方に位置する場合には体幹が前傾しようとします(重力の影響で)ので、股関節伸展筋による体幹前傾位保持が必要ですね!

結構簡単でしょ??シンプルに考えられると楽なので覚えてくださいね。

足関節の筋活動編

しゃがみ姿勢を保持する時の足関節周囲筋の筋活動を考えます。

①足関節軸から上に線を引く

足関節より上の身体前方に位置する(橙に入る面積が多い)か、
 後方に位置する(青に入る面積が多い)かを確認します。

③前方に位置する場合:足関節底屈筋
 後方に位置する場合:足関節背屈筋  の筋活動が必要

足関節より上の身体が後方に位置するため、足関節背屈筋の筋活動が必要となります。

要領はわかりましたか??

さて先ほどの問題に戻ります。

Q.立位で足関節が背屈した場合、背屈制動をするために下腿三頭筋が働く。前脛骨筋は背屈しているから働かない。

これが間違いと分かりますね!

足関節周囲筋の筋活動は足関節の肢位だけではなく、足関節より上の身体が足関節に対してどこにあるかが重要です!

注意点:体節ごとの重さの影響を受けること。あくまで目安として考え、触診などで筋収縮を確認することで確実性が上がります。

臨床応用–架空の症例様で考える–

架空の症例様

✅前脛骨筋の収縮時痛+
→長時間のしゃがみ姿勢で痛み⬆️
✅股関節屈曲制限+
→しゃがみ姿勢の体幹前傾が乏しい

今日の話を応用すると、、、
股関節屈曲制限があると体幹前傾角度が減少
→足関節より上の身体が後方にある状態
→足関節背屈筋である前脛骨筋の筋活動が余計に必要

みたいな仮説が立案できますよね!!

こんな感じで色々応用しちゃってください(≧∀≦)

まとめ

姿勢と筋活動を考える場合(矢状面)

○関節周囲筋の筋活動を考えたい!
→○関節より上の身体が、
○関節軸に対して前方にあるか後方にあるかを考える

これだけですからね。前額面にも応用できるので是非習得してください!

Twitterで学ぼう

私のツイートのリンクを貼っておきますので、是非今回学んだことを応用して確認してみてください。筋電計が欲しくなるかも(≧∀≦)

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理学療法士になってから

✅筋力低下が身体の不調に繋がっている
✅自主トレーニングが続けられない

こんな現場を多く見てきました。。。

そんな経験から
◎身体に詳しい理学療法士である自分が行動を起こせ!
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って自分を奮起させた結果、YouTubeを作成中ですo(^▽^)o

第1段はみんな大好き大殿筋(お尻)の自重トレーニングをまとめます。
→2020年9月5日に公開されます!頑張って明るく説明してます笑
今後、筋肉別の自重トレーニングや専門的なトレーニングも追加していきます!
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興味のある方はホームページを隈なく確認してみてくださいね!

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最後に

個人の見解ですが、評価なくして治療はないと思っています。
自分の言葉で評価を説明できるセラピストはみんなかっこいい!!(≧∀≦)

皆さんの評価が今より少しだけ、簡単で深くなれば嬉しく思います。

ではでは、また来月の投稿お楽しみに✨

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