どもです!岡です!
唐突ですがこのテーマ絶対みなさん、待ってたでしょ?
今、リアルな場面でも、ネットの場面でもこのネタに遭遇するわけです。
そして、僕もよく聞かれる訳です。
で、
「どう思いますか?」って結構、聞かれるんですが、
「知らんわ!笑」って返答してたんですよね。(その節はみなさん、ごめんしゃい)
まあ、それなりに僕にも色々考えがあって、
別にやりたい人はやれば?自分の人生なんだし。みたいな感じなんで、
(あ、ちなみに、これ今日の記事の結論です)
僕からすればアウトオブ眼中な話だった訳です。
その話になるなら、前回僕が書いた記事でも見て心を鎮めてくださると良いのかな?と思います。
そんなアウトオブ眼中な話でしたが、少しこのテーマで気になる話題がありました。
それは今回のテーマに関して、理学療法士協会が出した文言です。
将来的に登録理学療法士となることで、登録理学療法士でない会員との差が社会や勤務先での評価に反映されるような制度になることを望んで新制度を構築しています。
さらに、
2019年度を起点とした経験年数9年目以上の場合は新プロ(新人教育プログラム)終了していれば登録理学療法士となる。
ってところです。
ふーーん。これなんだか臭うね~。経験年数ね~。おもろ~。
と興味が出てきたので、少し調べてみることにしました。
ちなみに、僕は協会に肩入れもしていなければ、属してない人を悪いだとか、とやかく言うつもりも全くありません。
過去には協会の中で動いたこともあるし、発表とかもしたり、新プロも一通り終了した身分です。
逆に今は協会関係の活動はしてません。
じゃあ、なんでそんなの調べるの?記事にするの?ってなると、
分からない事は納得するまで自分で調べるという、高度専門職なら至極普通なことをやるだけです。
そうやって、調べてると
『これ分かってない人、僕だけじゃなくね?』
って、なった訳です。
なので、今回の記事は
「何が何だかわからん人」
「原情報を知らん人」
に説明する感じでいきたいと思います。
途中に個人的な意見もちょいちょい挟んで行きます。(口少し悪いです。知ってる方は、皆さんご期待通りの岡節が炸裂します)
では行きましょう~!
そもそも「理学療法士協会」ってなんぞ?
1966年にできた職能団体です。
職能団体とは:専門的資格を持つ専門職従事者らが、自己の専門性の維持・向上や、専門職としての待遇や利益を保持・改善するための組織である。
同時に、研究発表会、講演会、親睦会の開催や、会報、広報誌などの発行を通して、会員同士の交流などの役目も果たす機関でもある。
>引用元:wikipediaより
なので、
・学術活動(研修会や学会開催)
・社会活動(啓発や啓蒙、イベント支援)
・政治活動等(衆参選挙への参画) 等
色々と活動しています。
※政治に関しては「理学療法士連盟」が主に動きます。
簡単に言うと
「理学療法士の為の理学療法士による理学療法士の集団」
って感じですね。
日本弁護士連合会の様な強制(義務)加入ではありませんので、理学療法士、各自が入会の判断をしている現状です。
現状、入らなくても理学療法診療において問題になりません。
(このことについては別途後述)
また協会に所属する為の費用が大体年間2万円ほどかかります。(登録状況により変動)
35年、理学療法士として働く間、協会に所属するなら、70万~80万ぐらいの支出になるかな、と思います。僕の様な庶民には結構な額ですね。
個人負担にしているところもあれば、所属している病院や企業が代わりに払ってくれる場合もあります。
えっ?
はい??
聞こえてきますよ。
一般企業様の声が、
「え、別に働く上で困らんなら、入らなくてよくね?いらんくね?」
うん、、はい、、、。
早々にそういう事言わない!
では。次に行きましょう!
協会に属するメリットは?
そう、ここですよね!
メリット!
①業務上の保険に入れる、拡充できる
②クラブオフ(企業割引)がある
③研修会に無料、安く参加(できたりする)
④割安で、学会発表できる
⑤ 認定とか専門とれば座長とか講師できる
⑥ お見舞金くれる
⑦ 何ヶ月かに1回、文集や抄録が届く
⑧ 色々イベントに招待、募集される
※多分こんなもん?足りてなかったらごめんさい
はい、では、ここから岡節が炸裂します。
気分を害されてはいけませんので、最後までご覧ください。
①業務上の保険に入れる、拡充できる
ここは大事ですね~、必要ですね~。考え方が。
僕たちは「医療を提供する立場」であるので、いつ何が起こるかわかりません。
もしも、に備える事、すなわちこれもリスク管理です。
保険入ったから大丈夫!という安心を買うだけでなく、
プロならいつ何時も、リスクある場面を想像、想定する必要がありますよね。
そういう意味でも、何らかの保険に入ることで、リスク管理を見直す良い機会になるかと思います。(仮に保険に入らなくても日々見直して欲しいけど)
で、理学療法士協会が用意してくれている、この賠償保険は『病院や医師からの指示がある診療行為』において活躍しますし、協会費+年間3000~4000円ぐらいで、割安で入れます。
ただ、この協会が用意している保険で難しい所は、
外で活動する人間にとって、ケースバイケースになりそうです。
いわゆる、業務範疇の規定が難しいのです。
協会へ実際聞いた所、例えば『トレーナー等の現場活動』や『健康教室での活動』の場合は、『対象が健常者』なので、この賠償範囲内とされています。
しかし仮に何か怪我や事故があった場合は『健常者ではない』と解釈されるので、救急対応や処置についての問題は、賠償範囲外になる場合もあるそうです。
そこは現場目線で言うと
うーーーん。って、感じなので、
病院外や組織外で動く事が多い方の場合は、別の団体や個人で保険加入しても良さそうです。
まぁ、備えとくという目線は大事って事ですね。
これ必要です。考え方も必要です。
②クラブオフ(企業割引)がある
これ別にいらないですね。
使った事ないし。
特に目立って使えるものもないし。
例えば、ホテル泊まるのもエージェント検索した方が安い時もあるし。
日々の出費でクラブオフ使うぐらいなら協会費下げれば良いと思います。
はい、これ要らないです。
③研修会に無料、安く参加(できたりする)
これ別に要らないです。
未入会者でも、入会者でも、一律で良いです。
なぜなら、金額の安い高いで勉強(投資)してるようじゃ、全く意味ないですよね。
本末転倒でしょ。
自分の為にやってるんでしょ?
目標の為にやってるんでしょ?
自分の為、自分の力を上げる為に勉強(投資)してるのに、目先の損得感情で物事決めてるようじゃ、間違いなく続きませんね。
もちろん、そんなんじゃ研修会でやった内容すら1週間すれば忘れてますね。
なので要りません。
グダグダ言わず目標の為に稼ぎましょう。
④割安で、学会発表できる
別に要らないですね。ってか関係ないですね。
学会発表が要らないって言うてるんじゃなくて、
先に、述べた『安い、高い』って観点では要らないですね。一律で良いです。
差別化を図りたいんでしょうけど、
そもそも協会に属してないのに、協会の学会に発表したい、もの好きなんて普通いませんでしょ。
仮にそれが僕でも違う学会で発表するし。
逆に、協会主催の学会は資格を持ってない人を、さらに優遇してる(安くしてる)ぐらいなんで、
入会するしないという点では差別化図れてません。
自分の為の学会活動なら、黙ってすれば良いです。
福利厚生ではこの観点要らないですね。はい。
ガタガタ言わず稼ぎましょう。
⑤ 認定とか専門とれば座長や、講師できる
要る要らない…ってかそもそも関係ないですね。
取りたい人は取れば良いじゃん。って話ですけど。
認定、専門もって無くても、有能である方はたくさんいますし、
そもそも座長する為に、自己研鑽してる、する訳でもないですし。(そもそもあんたはなぜ理学療法士になったの?笑)
講師に呼ばれるって言っても、別に自分でセミナーすれば良いし。
そもそも資格を取る事が、目的なの?福利厚生の範疇なの?それが対価なの?とも思いますし。笑
なんでこういう事言うかって、
『認定専門とった方が良い!』
『いや、必要ないでしょ!』
みたいな『損得』話をよーーーーーく聞くのであえて出しました。
投資としてやるなら黙ってやれば良いし、(自分の為なんだし)
承認欲求満たしたいなら、自分で募金団体立ち上げて、どこかに寄付寄贈しましょう。
そちらの方が承認欲求満たされて、自分の名前も残せるし、社会の役に立つのでオススメです。
総じて言えるのですが、
あなたがどんな資格取ったとしても、何も活動しなければ、社会は何も気にしてません。
あなたの事なんて知りません。
これまじです。
⑥ お見舞金くれる
死んじゃったり何かあったら数万円ほどくれます。
要らないですね。
自分で生命保険入りましょう。
生きてる内に稼ぎましょう。
おわり。
⑦ 何ヶ月かに1回、文集や抄録が届く
要らないですね。
あったとしてもPDFで良いですね。
ネットで完結しますね。
印刷代も浮くでしょう。人件費も浮くでしょう。
その浮いた分を会費に反映すれば良いでしょう。
おわり。
⑧ 色々イベントに招待、募集される
ゴルフコンペとか、親睦会とか招待されたり、
スポーツやイベントサポートの募集もあります。
これも要りませんね。
やりたいなら会費使わず、
自分達でライングループ作りましょう。
自分達の手と足で仲良くなりましょう。
その分、年会費下げましょう。
スポーツサポートに関しては、参加できる、経験値たまる?以外のメリットは大してありません。(1日働いてほぼ無料も多いし、オリンピックもね)
福利厚生という観点では無しですね。
今回の登録理学療法士は現状の制度と何が変わるの?
やっと本題ですね~お待たせしました!
まず、大事なのは、この話の前提は「生涯学習制度」っていうことです。
すなわち「皆ずっと勉強しようね~」っていう話です。
それなら良いじゃん、良い話じゃん、大切じゃん
ってなるでしょ?
そうならないんですね~~
なぜなら、理学療法士協会が「社会や勤務先での評価に反映されるような制度」と言っちゃったからなんですね。
そうなったら承認欲求やら、診療報酬(コスト)の差別化やら、金やらで、人間と人間のごちゃつきに変わるんですね~
はい、これ投資ってなんなのか、履き違えマックスですね。つらたん
そうなる前に!はい!確認!
現状を確認していきましょう~!
①現状の制度
まずはじめに新人教育プログラムを受けることになります。
新人教育プログラムは1単位大体1時間程度なので、合計15時間程度の受講で終了できます。
そこから「専門分野」に登録することができます。(入会から最短1年)
ここまでは簡単にいうとホテルのチェックイン的な感じです。
その後、入会から最短3年で認定理学療法士(7分野23領域から選択)を取得できる権利が発生します。
取得費用は別途かかり、先ほどの専門分野登録から2年以上の経過、24時間相当(160ポイント相当)受講します。
※24時間相当と書きましたがアクションによってポイントの振り幅あります。論文2発書いても160ポイントです。
そして分野に相当する10症例をまとめ提出します。
そこから、認定試験を受けて合格でOKという感じです。
取得から5年毎に更新があり、24時間相当(160ポイント相当)受講して、更新料別途払えば継続手続きOKです。
また入会から最短6年(専門分野登録から5年)で次のステップとして専門理学療法士(7分野から選択)を取得できる権利が発生します。
費用は別途で、560ポイント相当の活動(学術や教育面での活動など)が求められます。
そして審査に合格すればOKです。試験はありません。
認定と同じく5年毎の更新があり、160ポイント必要で更新料別途払えばOKです。
ってか、まあ早い話、大学院行って博士とれば、上記はほぼ解決します笑
②新制度
2021年4月からスタートするこの新生涯学習制度ですね!
用語や流れの解説としては
「新人教育プログラム(無料、15時間座学)」は「前期研修」+「後期研修」となります。
「前期研修(無料)」は
修了目安は2年。2年経過するまで後期研修に進めない。
座学33時間、実地研修48時間。ネット受講可。
「後期研修(有料、10000~18000円)」は
修了目安は3年。座学76.5時間、実地研修3年程度(6000時間相当)。ネット受講可。
これを経て「登録理学療法士」となります。
っで、これそれぞれ、到達目標が細分化されてあるんですけど、まあ普通です。
プロとして当たり前の事が書いてます。
が、、、
その資料の一番上に書いてあった到達目標が結構ツッコミどころなんですね。
「前期研修」→必要に応じて指導を求めながら、基礎的(ベーシック)理学療法を実践できる レベル
「後期研修」→多様な領域で標準的(スタンダード)理学療法を臨床実践でき、学生や後輩を指導できるレベル
…あとで後述します( ^∀^)
っで、認定理学療法士や専門理学療法士のカリキュラム改定は詳細に出ていないのですが、こんな感じ。
あと登録理学療法士は5年毎更新なので、登録理学療法士になっとかないと認定も専門も話にならないと言った感じですね。
もう博士取った方が早orz…笑
なんで理学療法士業界で話題になってるの?
先に述べた、「社会や勤務先での評価に反映されるような制度」という観点から大きく三つの論点が世論を騒がしている模様です。
① 既存の認定・専門理学療法士資格が新制度に伴いリセットされるのではないか説
この登録制度については協会に多数の問い合わせがあったようであり、以下のような補足説明の通知がありました。
2016年度以前に入会で認定理学療法士を取得している方は、2021年度は入会6年目以上となるので、前期・後期研修は修了とみなし、登録理学療法士は取得済みとなる。
新生涯学習制度において登録理学療法士の上に位置づく認定・専門理学療法士制度は、現在所管医院にて検討中。
現制度の認定・専門理学療法士取得会員の、新認定・専門理学療法士制度内での位置付けについては改めて案内する。
→まあこれに関しては、現情報からでは、どこにも書いてないですね。
これは情報が来るまで定かではありません。おわり
② 新制度において経験年数で優遇されてる説
2019年時に8年目以下で新人教育プログラムを終了していても、カリキュラムが足りてない場合は前期研修の一部と後期研修の一部を受講しなければならないのに対し
9年目以上では新人教育プログラムを終了していれば前期、後期研修が免除になり、「登録理学療法士」になるとのこと。
→確かにこれは事実でした。
まぁ、次の項の内容にも関わりますが、
これは登録理学療法士になるだけで、
コスト差別化に関わる認定専門理学療法士に無条件進呈する訳じゃないし、
5年毎更新だから、やらないやつは絶対やらないし。笑
逆を言えば、そんな優遇されたとされる9年目以上に、最終的に8年目以下は実力で勝れば良いじゃん?と思います。
楽をした人が苦労した人に勝ったことなんて、無いことぐらい、日本史や世界史見てたら分かるでしょ?
だったらやってやりましょ( *`ω´)!おわり
③ 認定や専門資格を取得する事で取得してない者と『保険診療コスト』で格差をつけようとしている
これは未来的な話なので、これはどうなるか分からん話やけど。笑
でも、これは給料や人事考課に関する事なので、ヒートアップしそうですね。
現実問題、まだ認定と専門の詳細なカリキュラムが発表されていないものの、
取得に関する時間は大幅に増加される予定です。
『そんなの一律で良いのか~!』
『年上だけずるいぞ~!』
となりがちですが、そう言うてる人は多分今からでも間に合うので、さっさと取りましょう(諸説条件あり)。笑
そうじゃなくて。前向きにこういう考えも素敵だな~って個人的には思います↓
認定や専門を取ったら加算!となるだけでなく
患者負担減とかにしたら、施設内で患者さんからの評価は高まるんじゃない?
加算されて患者負担が増えるのは微妙。
施設基準みたいな形での加算(1人あたり+◯点)かな?
難しいなぁ…
— だいじろうアウトプットする人 (@idoco_daijiro) 2019年5月24日
ってか、これも次回の後編の記事でお話ししますが、
同じ専門資格職の診療報酬の違いを、どう作っていくんですかね?
そして、これ誰が決めてるんですか?
そして、これ誰と交渉してるんですか?
そもそも誰の金を使って誰の金を取ってくるんですか?
まず、そこ疑問にならないと。ね。
おわり
前編まとめ
いかがでしたでしょうか?少し理解進みましたでしょうか?
新しくなるのは、まあ、時代に合わせて進んでいくもので、
とやかく言っても始まらないですよね。
酷なことを言いますが、大多数は「交渉のテーブル」に乗って無いのですから。。。
じゃあ、どうするか?
自分がテーブルに乗るか。降りるか。黙って従うか。
のどれかしか無いですよね。
また、個人のレベルを研鑽しなくて良いか?ってなると、それは違いますよね。
自分たちができることを精一杯するだけですよ^ ^
最後は自分の考えたことでしか、人生は動きませんよ!
では後編へどうぞ!
終わりに
なお、僕は全身の整形テストや筋肉を覚えさせている、PT向けの人工知能「Wao AI Medical Lab」を開発しております。
全身の整形テスト200種類以上、全身の筋肉を120種類以上、血液データや研究用語などなどを覚えさせています。
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