こんにちは,作業療法士のu.s.OTです.
今回はリハビリテーションとは直接は関係しないかもしれませんが、、
皆さん、以下の自己分析はどなたのものかご存知ですか?
幼少期に苦しかった経験は?
お金がなくて塾に行けないが塾に行っている子の方がどうしても賢い。
でもその後、死ぬ気で勉強して追い抜いた。
その経験から「運命を努力で覆したい。逆境はバネになることを証明したい」というのが自分のモチベーションになっている。
これは、最近メディアで頻繁にみかける前田裕二氏(SHOWROOM代表取締役社長)の自己分析の一文です。
ご存知の方も多いと思いますが、前田氏は幼いころの恵まれない環境をバネに持ち前の努力で、今は実業家、著作家など多方面で活躍する人物です。
今回は、セラピストのスキル・キャリアアップの一助として前田氏の著書「メモの魔力」を取り上げたいと思います。
社会人とメモ
ビジネスマンに限らず我々セラピストにとっても臨床においてメモって、もちろん大切ですよね。
普段、学校で教員をしていますが学生と社会人との大きな違いはメモを自主的にとれるか、取れないかだと思っています。
実習に行く前の学生はメモをとらない人が結構います。
校内で何度となく助言しますが、実感としてメモの必要性を認識できないんでしょうね。
とらなくても周囲の助言でなんとかなってしまうのかも…苦笑。
ですが、実習から帰ってきた学生は・・
こちらが促さなくても自主的にとります。
まさに社会人としての階段を一つずつ登っている感じですね^ ^
社会人になってもメモがとれない、もしくはとらない人は、
自由気ままに「雲のジュウザ」のように生きる人か
単に仕事ができない人か
このどちらかですかね。笑
ちなみに前田氏はとにかくメモ魔で、四六時中メモをとっているそうです。
また、メモの書き方も非常に効率的でかつ論理的なとり方です。
メモによって鍛えられる5つのスキル
さて、前置きが長くなりましたが前田氏はメモによって鍛えられるスキルを5つ紹介しています。
簡単にどのようなスキルが鍛えられるのかご紹介します。
1.知的生産性の向上
つまり、これはアイデアを生み出せるようになるということですね。
独自の発想やセンス、アイデアの創出は人間にしかできないことで、それを可能にするのがメモをとるということですね。
2.情報獲得の伝導率向上
普段僕らは、頭で思っている以上に情報を「素通り」しています。
講演や会議での情報を実際どれだけキャッチできているでしょうか。
長時間の講演でも後々、活かせることが結局少ない。
残念ながら“あるある”ですね。苦笑
メモをとる習慣で有用な情報をキャッチする「アンテナの本数」を増やすことができます。
自分にとって大切な情報「宝」をみすみす見逃さないようにメモをして強力なアンテナを張り巡らしましょう。
3.傾聴能力の向上
前田氏は紙であるメモのコミュニケーションツールとしての有用性を挙げています。
PCやスマホで情報を記録したり見せたりするよりメモを使った方が相手との距離が近づく感じや熱が伝わりやすくなるということです。
熱心にメモをとってくれている、または手書きのメモで熱心に説明してくれているという行為が相手との自己開示につながるのかもしれませんね。
昭和~平成世代の我々には頷ける内容かもしれません。
4.構造化能力の向上
続いて、しっかりとメモをとるには話の骨組み、つまり話の内容を構造化できていないとメモはとれません。
構造化する能力とは議論の全体像が常に俯瞰で見られていて、今どんな話題をどんな目的で(方向で)、どこまで話しているのかを瞬時に把握する能力です。
メモをとりながらフルに頭を回転させることで身につく能力でしょうね。
5.言語化能力
最後が言語化能力です。
つまりこれは、あいまいな感覚や概念を言葉にできるようになるということです。
言語化することで「すごい」「やばい」などのあいまいな形容詞のみで片づけてしまっていたような感動を深化することができます。
深化され言語化された内容は他者とも共有しやすくなるでしょう。
おわりに
今回は「メモの魔力」からメモの効果について紹介しました。
あらためてメモの可能性を感じましたね。
僕がこのメモの魔力が読んでいて想起されたことの1つとして
“Chance favor the prepared mind(準備している者にだけチャンスは訪れる)”
仏の細菌学者ルイ・パスツール(医学史には欠かせない学者)の名言でした。
自己啓発系の書籍では、どれも当てはまるかもしませんが特にメモは「幸運」を掴み取るための「準備」としてぴったりだと感じました。
皆さんも臨床でメモをたくさんとっておられると思いますが、メモの効果の再確認やとり方を少し変化させてみるのも面白いかも知れませんね。
スキルアップや目標達成、キャリアップに直結するかもしれません。
本日は以上です!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
参考資料
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book) The Magic of Memo (NewsPicks Book) [ 前田裕二 ]
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