整形外科

臨床に役立つ脛骨の知識(骨癒合/関節面後方傾斜角/ACL損傷のスクワット)

みなさんはじめまして、

新しくCLINICIANSに参入したリョウと申します!!

詳しい自己紹介については執筆者一覧Twitterに掲載していますので一度見てもらえると嬉しいです♪

 

今回は私のCLINICIANSでの初投稿になります!!

なので、

内容はかなり色々悩みました。

 

管理者的には臨床に役立つ情報が欲しんだろうけど、

正直、個人的にはその辺の情報はCLINICIANSの先輩メンバーが良記事を書いてくれるし、

同じく新メンバーの岡さんの『理学療法士業界をぶった斬る』おもしろかったし、

 

『理学療法士業界をぶった斬る』おもしろかったし、、

『理学療法士業界をぶった斬る』おもしろかったし、、、

『理学療法士業界をぶった斬る』おもしろかったし、、、、

『理学療法士業界をぶった斬る』おもしろかったし、、、、、

 

普段で書かないことを書いてみたいなー

なんて思ってます。笑

 

 

 

でもまあ、

今回は初回ということで、Twitterで頑張ってる臨床ノートについて書くことにしました^^

 

その他の話はまたの機会に…

 

実は私はTwitterでこんな感じのツイートしてます。

 

目標としているのは

スライド1枚で臨床に使えるプチ情報が伝わること

って感じです。

 

でも正直、

プチ情報は伝えられても細かい情報は伝えきれていないんですよね。

かと言って詰め込め過ぎると見えにくくなるし…

 

ということで、今回はこの臨床ノートの補足情報をここに書いてみることにしました~

 

 

はじめに

今回補足説明するのは記念すべき臨床ノートの第1号

『脛骨』

について!!

 

 

「そもそもなんで第1号が脛骨??」

「脛骨ってなんか地味」

みたいな声が聞こえそうですが、

 

なぜ臨床ノートの第1号が『脛骨』なのかというと、

 

単純に『脛骨』ってなんか良くない??

 

ってだけの理由ですww

 

 

はい、前置きが長くなりました。

“たけ”
“たけ”
たぶんここまでで相当の数の人がこのページから離脱したな!w ここからは気合入れていきましょ♪

 

はい、では本題いきましょう!

 

脛骨の遠位1/3は骨癒合難

脛骨の遠位1/3は骨癒合が非常に得られにくい箇所です。

大腿骨頸部骨折であれば、

Ⅲ~Ⅳだと血流が途絶して骨頭壊死のリスク上がるから、

人工骨頭置換術。

 

みたいなのは常識ですが、

意外にも脛骨の遠位1/3は骨癒合難というのは知らない人もいます。

 

脛骨の遠位、というか

脛骨の前面、特に内側には表面を覆う筋肉が少ないです。

ほぼ直接皮下組織に覆われています。

 

なので、

筋肉から送られてくる骨膜性の血流が乏しく

 

さらに、

骨折なんかしてしまうと骨髄内の栄養血管も損傷されて、

血行不良となって骨癒合が得られにくくなるんです。

骨癒合が得られにくくなると偽関節になったり再手術のリスクが上がります

 

さらに、直接皮下組織に覆われているということは、

開放性骨折

になりやすいんです。

 

開放性骨折になるともちろん皮膚が損傷されるので、

さらに骨癒合の遅延リスクが上がります。

 

まず皮膚が回復しないと骨は回復しません。

脛骨遠位での骨折は

▶︎癒合しにくい

▶︎偽関節のリスク高い

と覚えておき、

 

術後の介入において我々が骨癒合の妨げにならないように十分気をつける必要があります。

 

脛骨の関節面は後方に10°傾斜している

脛骨の関節面は10°後方に傾斜しています。

 

これ、意外と知らない人が多いです。

でも必ず覚えておいてください。

脛骨の関節面の後方傾斜角は約10°

 

で、何が言いたいの?

つまり、ACL術後症例のスクワットはどうしますか?

ってことです。

 

世間一般的にスクワットと言えば、

『膝をつま先より前に出さないで!!』

と指導されることが多いと思います。

 

でも、ACL術後早期の症例でもそのように指導しますか?

ということです。

 

ACL術後早期では特に再断裂に注意しないといけません。

 

つまり、

▶︎前方剪断力を減少させなければなりません。

▶︎脛骨の前方引き出しを抑制しないといけません。

 

これを念頭に置いて考えてください。

 

では、脛骨の関節面が後方に10°傾斜していたら、

膝をつま先よりも前に出さずスクワットをしたらどうなりますか?

 

脛骨の関節面が後方に10°傾斜した状態で荷重をかけると、

上に乗っている大腿骨には後方に滑るような力が加わります。

 

ということは相対的に脛骨が前方に引き出されるような力が加わります

大腿骨と脛骨の間に前方剪断力が生まれ再断裂のリスクが上がってしまいます

 

なので術後早期のスクワットでは、

つま先よりも膝を前に出して行う

ことが重要となります。

 

膝を前に出すことで脛骨の関節面は床面とフラットとなり、

荷重下でも前方剪断力が生じにくくなります。

なので、

どの症例も一様に

『膝をつま先より前に出さないで!!』

とスクワット指導しないようにしましょう^^

 

後方傾斜角で変わる屈曲しやすさ・しにくさ

また、後方傾斜角の大小によって、

『膝の曲がりやすさ、伸びやすさ』

も変わってきます。

 

▶︎後方傾斜角大=曲がりやすい=伸びにくい

▶︎後方傾斜角小=曲がりにくい=伸びやすい

 

軟部組織の状態にもよるので一概には言えませんが、

あくまで構造上は上記の組み合わせとなります。

 

なので、

TKA術後には矢状面でのインプラントの設置角を診ることで、

『膝の曲がりやすさ、伸びやすさ』

の参考にすることも出来ます^^

“たけ”
“たけ”
TKAについては以下の記事もかなり参考になると思うので合わせてご覧ください。
インプラントの種類から考える人工膝関節全置換術後のリハビリテーション人工膝関節全置換術後(以下TKA)のリハビリテーションについて知りたいですか?本記事ではセラピスト向けにインプラントの種類ごとのTKAのリハビリテーションのポイントについて丁寧に解説しています。理学療法士などの専門家の方は必見です!...
TKAを担当する方必見のおすすめ書籍!「人工膝関節全置換術[TKA]のすべてー安全確実な手術のためにー」をレビュー!人工膝関節全置換術(TKA)について知りたいです?本記事では、TKAを担当する方必見のおすすめ書籍として「人工膝関節全置換術[TKA]のすべてー安全確実な手術のためにー」をわかりやすくレビューしています。医師向けの本ですが、セラピストなどのコメディカル、看護師なども非常に勉強になり臨床で役立つ情報なので必見です!...

 

まとめ

今回は意外とスポットライトの当たらない『脛骨』について

臨床ノートの内容を補足説明をしてみました!

 

そんなの知ってたよ!!

という声もあるかとは思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございました^^

 

Twitterではゆっくりではありますが新しい臨床ノートを日々作成し、ヘルスケア情報についてもツイートしていますのでよければ覗いてみてください^^

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“たけ”
“たけ”
リョウくん初記事ありがとうございました!

臨床ノートはほんと有益な情報がギュッと詰め込んでまとめてあって良いので、まだこのツイートを見たことがない方は是非ぜひ見てみてください!

なお、この人はかなり控えめに言っていますが、この臨床ノートのテンプレートは相当ナイスなテンプレートです。noteで無料提供してくれているのでこちらもぜひ入手しておきましょう。内容が良いと感じたら、お礼にフォローしてあげてくださいねw

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リョウ
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理学療法士|急性期総合病院の集中治療領域から地域の予防医療領域、オンラインでのトレーナー活動まで2000人以上を担当|その他予防施設での活動やオンラインでのヘルスケア活動、医療機器開発など、とにかく理学療法士という枠にとらわれず興味関心のあることはやってみる。そんなフリーダムな生き方がモットー。SNSも有益な情報をお届けするのでぜひ見てください!!
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