理学療法士&フットケアトレーナーのだいきです。
下の図を見てください。皆さんは靴のここのパーツの役割って考えたことがありますか?
実は上記の穴二つのパーツは「ヒールロック」というパーツになります。主にランニングシューズについているのでこのパーツがついていない靴もあります。
ヒールロックとは読んで字の通り踵の部分をロックし踵とカウンターをフィットさせる効果があります。
※カウンターなどの靴の各パーツの用語は以前の記事で詳細解説しています。
ランニング等のスポーツを行う際に、
靴の中で足が動いてしまう・・
ズレてしまって踏ん張りがききにくい・・
マメができてしまう・・
などのお悩みがある方はヒールロックを使用した靴紐の結び方(ヒールロック結び)でこのお悩みが改善するかもしれません。
まずは足をしっかりフィッティングさせる
結ぶ前に足を靴の踵の部分に寄せておくことが大切です。
一度カウンターの部分から踵が浮かないかどうかチェックしてみるといいと思います。下の図は踵が靴から浮いてしまっている状態です。
靴紐を結ぶ前に、足と靴がしっかりフィィッティングされていることが良い履き方の大前提ですので、これをしっかりやっておきましょう。
方法については以下の二つの記事で詳細に解説しています。
https://connect-clinicians.com/footcare/shoes-fit-method/
ヒールロック結びの方法
それではヒールロックの結び方を解説します。
下の図のように二つの穴を使って輪っかを作ります。この時自分(履く人)から見て一番手前の穴を最後に通します。
反対側も同様に作ります。
そして、両側の輪の部分に紐先を通して、あとは通常の靴のように結んで完成です!
また、ヒールロック結びの後に踵が浮いていないかどうか再度評価してクライアントにも視覚的にも実感していただくと良いと思います。
踵がカウンターの中にしっかり収まっている感じ、歩いても踵の部分が靴から浮かない感じを実感していただければと思います。
ヒールロック結びの方法(別アングル)
また以下に別アングルから見たヒールロック結びの図を載せておきます。左上から右、左下の順になっているので上記でわかりにくい方はこちらもご覧ください。
人によっては足の甲の足首に近い部分も締め付けられるので窮屈に感じたり、痛みを訴えるケースもあり。甲高の足の人は窮屈に感じるかもしれないので効果の良さを全員が実感できるわけではありません。
必ず結んだ後に踵のフィット感の確認や歩行や走行し違和感がないかを確認する必要があります。
今回ご紹介したヒールロック結びは、クライアントの方だけでなく、セラピスト自身の日々の生活でも活用できます。
ランニングする方などのの長時間動くような人はずれが大きな問題になることが多いから今回のヒールロック結びを使ってみると足のトラブルやパフォーマンスアップができていいかもしれないね。
本日は以上で終わります。
最後までご覧いただきありがとうございました!
参考文献
・理学療法士のための足と靴のみかた [ 坂口顕 ]
・臨床実践足部・足関節の理学療法 (教科書にはない敏腕PTのテクニック) [ 松尾善美 ]
充実の“note”で飛躍的に臨床技術をアップ
CLINICIANSの公式noteでは、ブログの何倍もさらに有用な情報を提供しています。“今すぐ臨床で活用できる知識と技術”はこちらでご覧ください!
実践!ゼロから学べる腰痛治療マガジン
腰痛治療が苦手なセラピストは非常に多く、以前のTwitterアンケート(回答数約350名)では8割以上の方が困っている、35%はその場しのぎの治療を行っているということでしたが、本コンテンツはそんな問題を解決すべく、CLINICIANSの中でも腰痛治療が得意なセラピスト(理学療法士)4名が腰痛に特化した機能解剖・評価・治療・EBMなどを実践に生きる知識・技術を提供してくれる月額マガジンです。病院で遭遇する整形疾患は勿論、女性特有の腰痛からアスリートまで、様々な腰痛治療に対応できる内容!臨床を噛み砕いてゼロから教えてくれるちょーおすすめコンテンツであり、腰痛治療が苦手なセラピストもそうでない方も必見です!
実践!ゼロから学べる足マガジン
本コンテンツでは、ベテランの足の専門セラピスト(理学療法士)6名が足に特化した機能解剖・評価・治療などを実践に生きる知識・技術を提供してくれる月額マガジンです。病院で遭遇する足の疾患は勿論、小児からアスリートまで幅広い足の臨床、エコー知見などから足を噛み砕いてゼロから教えてくれるちょーおすすめコンテンツであり、足が苦手なセラピストもそうでない方も必見です!
実践!ゼロから学べる肩肘マガジン
本noteマガジンはCLINICIANSメンバーもみんな認めるベテランの肩肘治療のスペシャリスト(理学療法士)5名が肩肘の治療特化した機能解剖・評価・治療などを実践に生きる知識・技術として提供してくれます。普段エコーなどを使って見えないところを見ながら治療を展開している凄腕セラピストが噛み砕いてゼロから深いところまで教えてくれるので肩肘の治療が苦手なセラピストも必見のマガジンです!
YouTube動画で“楽しく学ぶ”
実技、講義形式、音声形式などのセラピストの日々の臨床にダイレクトに役立つコンテンツが無料で学べるCLINICIANS公式Youtubeチャンネルです。EBMが重要視される中、それに遅れを取らず臨床家が飛躍的に加速していくためにはEBMの実践が不可欠。そんな問題を少しでも解決するためにこのチャンネルが作られました。将来的に大学や講習会のような講義が受けられるようになります。チャンネル登録でぜひご活用ください♪登録しておくと新規動画をアップした時の見逃しがなくなりますよ!
※登録しておくと新規動画をアップした時に通知が表示されます。
なお、一般の方向けのチャンネルも作りました!こちらでは専門家も勉強になる体のケアやパフォーマンスアップに関する動画を無料で公開していますので合わせてチャンネル登録を!