フットケア

知ってますか!?靴の「ヒールロック」のパーツを調整するだけで足のトラブル低下やパフォーマンスができること!

理学療法士&フットケアトレーナーのだいきです。

下の図を見てください。皆さんは靴のここのパーツの役割って考えたことがありますか?

“たけ”
“たけ”
簡単じゃん!笑 穴が二個あるから二つとも通すだけでしょ?
“だいき”
“だいき”
間違ってないんだけど、足の機能を引き出すにはそれじゃダメなんだ。一般の方の多くはたけちゃんと同じように考えているね。下の図のように紐を通しちゃうことが多いね👇

 

実は上記の穴二つのパーツはヒールロックというパーツになります。主にランニングシューズについているのでこのパーツがついていない靴もあります。

ヒールロックとは読んで字の通り踵の部分をロックし踵とカウンターをフィットさせる効果があります。

 

ランニング等のスポーツを行う際に、

靴の中で足が動いてしまう・・

ズレてしまって踏ん張りがききにくい・・

マメができてしまう・・ 

などのお悩みがある方はヒールロックを使用した靴紐の結び方(ヒールロック結び)でこのお悩みが改善するかもしれません。

 

まずは足をしっかりフィッティングさせる

結ぶ前に足を靴の踵の部分に寄せておくことが大切です。

一度カウンターの部分から踵が浮かないかどうかチェックしてみるといいと思います。下の図は踵が靴から浮いてしまっている状態です。

靴紐を結ぶ前に、足と靴がしっかりフィィッティングされていることが良い履き方の大前提ですので、これをしっかりやっておきましょう。

方法については以下の二つの記事で詳細に解説しています。

靴と足のフィッティングを評価する方法靴が足にフィットしているかを評価する方法について知りたいですか?本記事では、今すぐにでも実践できる靴と足のフィッティング方法を一般から専門家の方までご理解いただけるようわかりやすく解説しています。靴と足のフィッティング方法についてご存じない方は必見です! ...

https://connect-clinicians.com/footcare/shoes-fit-method/

 

ヒールロック結びの方法

それではヒールロックの結び方を解説します。

下の図のように二つの穴を使って輪っかを作ります。この時自分(履く人)から見て一番手前の穴を最後に通します。

 

反対側も同様に作ります。

そして、両側の輪の部分に紐先を通して、あとは通常の靴のように結んで完成です!

“たけ”
“たけ”
これ実際にやってみるとすごいね!輪っかを作ったことによって、靴紐を引っ張ると両側がキュッと引っ張られてぴったり閉まるね♪普通の結び方だと、足首の部分は緩くなっちゃっておまけで結んでる感じがあるけど、これは踵のフット感がすごいな。。。なんでなの?
“だいき”
“だいき”
そう!輪っかを作ることによって、輪っかの部分が下後方(踵の方)へ引っ張る力を生み出すから、ヒールロック部分と踵部分が引き寄せられるような力が働いてしっかりとヒールがロックされるんだ。

 

また、ヒールロック結びの後に踵が浮いていないかどうか再度評価してクライアントにも視覚的にも実感していただくと良いと思います。

踵がカウンターの中にしっかり収まっている感じ、歩いても踵の部分が靴から浮かない感じを実感していただければと思います。

 

ヒールロック結びの方法(別アングル)

また以下に別アングルから見たヒールロック結びの図を載せておきます。左上から右、左下の順になっているので上記でわかりにくい方はこちらもご覧ください。

人によっては足の甲の足首に近い部分も締め付けられるので窮屈に感じたり、痛みを訴えるケースもあり。甲高の足の人は窮屈に感じるかもしれないので効果の良さを全員が実感できるわけではありません。

必ず結んだ後に踵のフィット感の確認や歩行や走行し違和感がないかを確認する必要があります。

 

今回ご紹介したヒールロック結びは、クライアントの方だけでなく、セラピスト自身の日々の生活でも活用できます。

“だいき”
“だいき”
余談ですが、僕は登山する際の特に下山するときに靴に対してヒールロック結びを実践しています。靴の中での足の前滑りを防ぐことができますよ!
“たけ”
“たけ”
僕も元々ダンスするときに靴がずれる感じが気になってたから、今度から使ってみるね!ありがとう(*≧∀≦*)

ランニングする方などのの長時間動くような人はずれが大きな問題になることが多いから今回のヒールロック結びを使ってみると足のトラブルやパフォーマンスアップができていいかもしれないね。

“だいき”
“だいき”
そうだね。今回の投稿が靴を履いて歩行や走行する方の一助になれば嬉しいね!

 

本日は以上で終わります。

最後までご覧いただきありがとうございました!

 

参考文献

理学療法士のための足と靴のみかた [ 坂口顕 ]
臨床実践足部・足関節の理学療法 (教科書にはない敏腕PTのテクニック) [ 松尾善美 ]

 


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たけ
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