こんにちは、CLINICIANSの代表のたけ(@RihaClinicians )です!
骨盤底筋体操は産前産後の女性のためのものだけではないということはご存知でしょうか?
腰痛・骨盤帯痛・尿もれ・姿勢改善・パフォーマンスアップに効果的ですのであらゆる方に有用なエクササイズです。今回は専門家の方から一般の方まで幅広い方の役に立てるようにわかりやすく解説しました。
骨盤底筋の重要性や骨盤底筋体操を知らない方、やり方のコツがよくわからない方は必見です!
骨盤底筋とは?
骨盤底筋とは、お尻の穴を取り囲む骨盤の下側を覆う筋肉です。
もう少し専門的に解説すると、恥骨、尾骨、左右の坐骨結節の4点で囲まれる範囲に収まる筋肉のことです。
立位では腹部の臓器が重力で下方向に下がってくるので、この臓器を支える働きがあったり、動作中に腹横筋・多裂筋・横隔膜などと協調して働くことで腹圧を保ち脊柱を安定化させたり、下肢筋群と協調して働くことで体へのストレスを最小限に保ちながら動作・四肢の運動を効率的に行うなどの働きなどがあります。
その他にも、尿が漏れないように出口を占める、生殖器をボッキさせるなどの働きもあります。
骨盤底筋群の機能不全で起こること
骨盤底筋群の機能不全では前述したような機能の低下が起こります。
・腹圧が保てず四肢運動や動作パフォーマンスが低下する
・疲れやすくなる
・動作時に体にストレスがかかりいろんな箇所の疼痛が発生しやすくなる(特に腰部が多い=腰痛)
・姿勢が悪くなる
・尿もれする
・ED(勃起不全)になる etc…
その他にも沢山の機能がありますが、わかりやすいもので重要なものはこんな感じです。
骨盤底筋群の機能不全は、特に骨盤底筋の損傷や負担がかかる産後に高率で見られます(出産直後は100%)。
このため、産後の女性のお悩み(マイナートラブル)の多くはこれらに起因する問題です。
出産が長時間であったり、出産時の損傷が大きかったり、会陰切開をしていたり、妊娠中の不良姿勢や骨盤底筋群をはじめとするインナーマッスルの機能低下がある影響で産後も体の状態が崩れていたり、産後の育児で負担がかかったり、運動習慣がないなどで問題が長期的に残存していることも非常に多いです。
また、この記事を見られておられる方は医療職が多いと思いますが、産後でなくとも高齢者の方で同じようなお悩みを聞いたことがないでしょうか?
特に尿もれなんかは非常に多くの方が有している問題です。
さらに、関節症や腰椎疾患を呈している患者さんの多くも、よくよく過去をたどってみると、骨盤底筋群の機能不全があったと思われるような経験をされていることが多いです。
このように、産前産後の女性に限らず骨盤底筋群の機能低下は多くの方の問題を引き起こしています。
骨盤底筋群に対するトレーニングは既にかなり高いレベルのエビデンスが提示されており、これを行う重要性は明らかです。
骨盤底筋群の機能をしっかりといい状態に保つことは全ての方の健康にとって重要であると思われますので、今回は骨盤底筋体操を動画でご紹介します。
骨盤底筋体操のやり方とポイント
骨盤底筋体操のやり方は以下の動画の通りです。
丁寧に図解とポイントをまとめてみましたのでご参照ください。
評価に悩むセラピストさんへのポイントレクチャー
なお、骨盤底筋群の触診は結構難しく、最初は触診の感覚がわからないというセラピストの方も多いです。
そのような方は以下をご参照ください!
骨盤底筋群は腹横筋と連携があり、連動して働くので腹横筋にきっちり収縮が入れれているのかどうかを評価すると良いですよ♪
■腹横筋ex後のおすすめ評価
インナーマッスルである腹横筋は触知しにくく、姿勢評価などの微妙な変化は治療者の判断も難しい
そこで簡単なのが股の内外旋評価!
インナーの腹横筋は骨盤底筋群や股内外旋筋と連結があり、上手く使えるとこれらが活性しアウターが緩んでテストの可動域がグンと上がる https://t.co/DduPwGvcY7 pic.twitter.com/diqMRXXE1K
— たけ 🇯🇵ピラティスインストラクター/理学療法士 (@RihaClinicians) July 1, 2019
また、産前産後の女性の体の変化やこれを経験された女性の方の運動療法について役立つ情報をかなり詳細にまとめたnoteを公開しています。こちらも要チェックを!
本日は以上で終わります。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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