ピラティス

ピラティスエクササイズ:サービカルノッド(頚部アライメント改善)

こんにちは、CLINICIANSの代表のたけ(@RihaClinicians です!

本日はピラティスエクササイズのサービカルノッドの方法についてご説明します。

サービカルノッドは頚部のアライメントを修正するエクササイズですが、ピラティス臥位でのエクササイズの際には必須の動きになりますので是非とも押させておきましょう。

これができると頸椎疾患の理学療法に役立つことはもちろん、ピラティスの臥位での各エクササイズ効果を適切に引き出すことができますし、体幹部のニュートラルポジションを保持しながら行う事で体幹部と頸部が同時に調整されるため、間にある胸椎部のアライメントも同時に調整することも可能です。

 

効果

サービカルノッドは頚部前面の椎前筋群の収縮を促し、頚部後面のアウター筋群を伸張します。

このエクササイズがもっとも有用なのは以前に姿勢アライメントの修正(円背と頭部前方偏位)でお話しした頭部前方偏位の症例です。

以前の内容と重複しますが、頭部前方偏位の症例では頚部前面の椎前筋群が引き伸ばされ、頚部後面の筋群が短縮している状態であるため、修正にはこれらの逆の動きを同時に行うエクササイズを行う必要があります。

また、頭部前方偏位の症例は必然的に円背を併発しています。

この円背の修正もニュートラルポジションをとりながらサービカルノッドをすることである程度は修正可能です(胸椎部よりも下の骨盤・腰椎部・肋骨を固定しいる状態で頚部のアライメントを修正するサービカルノッドを行うことで、頚部の運動に胸椎部も連動して二次的に動いてくれるので修正できます)。

姿勢の詳細は前述のリンクをご参照ください。

 

エクササイズ方法

1、仰臥位になりニュートラルポジションをとります。ニュートラルポジションをとるのが難しい方は普通に仰臥位でやっても良いですが、円背修正の効果はなくなります。

https://connect-clinicians.com/pilates/neutral-position-supine/

 

仰臥位での円背の評価法

円背がある症例は、仰臥位でニュートラルポジションをとると顎が浮き上がったり、両肩が前に出る(床から浮き上がる)ような反応がでます。

立位の時に円背がわかりにくい症例でも、このように仰臥位ニュートラルポジションをとることによって円背が明らかになります。

なお、ニュートラルポジションを崩させると、大半の症例でリブフレア(肋骨が浮き上がる反応)を認めることが多いです。

 

 

2、次に、仰臥位ニュートラルポジションを保持しておき、そのままの状態で「頭の下に雑巾が敷かれているようなイメージで、この雑巾を上方にずらすように首を長くするように」動かします。

 

この運動がうまくできていると、体表から見える頚部前面筋群は過剰な収縮が入らない状態で頚部後面~後頭部にかける頚部後面の筋群が軽く伸張された感覚があります。

この運動を5回~10回程度繰り返します。

 

NGパターンと注意点

頚部後面部の筋群を伸張しようとしてあまりに強く顎を引いてこのエクササイズを無理に行おうとすると、頚部前面部のアウターマッスル(胸鎖乳突筋など)が過剰にはたらいてしまいます。

 

サービカルノッドのエクササイズはあくまで頚部前面の深部で椎骨の前に付着しているインナーマッスルである椎前筋群を収縮させながら頚部後面の短縮している伸展筋群を伸張することです。

エクササイズ指導のポイントは、できるだけ頚部の力が入らないように「首を長くするイメージをもたせる」ことや「顎を少し引いた状態で脳天が引っ張られて顎と後頭部が胸から遠くに引き離されるようなイメージをもたせる」ことです。エクササイズの動き自体は非常に小さいものですので、目に見えて動くというよりはエクササイズをしている本人が分かる程度の動きであることに注意しましょう。

 

 

参考資料

 

本日は以上で終わりです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

ABOUT ME
たけ
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理学療法士&ピラティスインストラクターとして姿勢・パフォーマンス改善の専門家として活動中!発信情報や経歴の詳細は以下のリンクよりご覧いただけます。
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