整形外科

【私の失敗談】痛みとの関わり方のポイントについて解説!

どーも、広島県で理学療法士として活動しているゆぅです。

毎日、日々の臨床に明け暮れる日々を送っています。

僕自身、臨床が好きなので全く苦では無いのですが、なかなか治療効果が出ない日が多々あります。

臨床が好きと言えども、治療効果が出ないことはしんどいですよね。。。

なぜ治療効果が出ないのか?ふと悩みました。

悩んだ末にたどり着いた答えは…

痛みとの関わり方です。

当たり前のように思い方多いと思いますが、意外にも忘れがちなポイントがありました。

私自身ここを軸に最近は臨床でのヒントを得るようにしています。

ということで!

今回は、臨床での治療効果を上げるための1つの考え方として

痛みとの関わり方について解説していきます!

 

 

過去の私の臨床でのエピソード

本題に入る前に過去の私の臨床でのエピソードについてのお話をさせて下さい。

私はいつものように外来にて関節痛の患者様の対応をしていました。

そこへ新患として、変形性膝関節症の診断がついた方がリハビリ室へ来ました。

70代前半、比較的スラっとされた女性の方でした。

その方の基本情報について簡単に説明します。

 

【基本情報】
▶︎診断名:右原発性膝関節症
▶︎主訴:階段の上り下りの際に膝の内側が痛い
▶︎痛みの起こる場面:階段昇降時
▶︎NRS:6−7(階段降段時)
▶︎痛みの種類:鋭痛
▶︎再現性:CKCでの膝深屈曲でP
▶︎機能障害:筋力低下、軽度の膝関節ROM制限(※その他、省略)
▶︎歩行様式:普段は杖を持つ(来院時は持って来ず)
▶︎職業無職
▶︎趣味:俳句
▶︎移動手段:電車
▶︎自宅環境:洋式
▶︎服薬:ロキソニン(出かける際に飲む)

 

その他も様々な情報収集しましたが、今回はざっくり感じです!

 

皆さんはこの情報から何を問題点として考えてアプローチしますか?

 

方法は様々あると思います!!

 

この時の私は、

再現性のある動きがCKCでの膝深屈曲に対して焦点を当てて...

その動きで痛みが無くなるように治療を行いました。

その結果、CKCでの痛みはほとんど無くなり笑顔で帰って行かれました。

 

しかーし!!

次の2週間後の受診で、痛みが増強していました!!

何か新しいことなど始めていないか確認をとったところ…

特に無し!なんでだろ~。。。

それから別の問題点に治療を行い、また痛みはほぼ0まで改善!

 

しかし、次回の受診では痛みが元に戻る。。。

悩みに悩んだ末、私はあることを2つ忘れていました。

 

それは、

日常生活への介入服薬についてです!

 

はい、こんな基本的なことです。

あの頃の私に喝を入れたくなりますね。。。

 

この方は、趣味である俳句教室に電車で向かいます。

その電車に乗るためには階段を昇り降りしなければいけません!

この時に強い痛みが起こるとのことです。

 

実際にその動きをしてもらうと...

なんと!!

降段時のに健側から降ろしちゃってるじゃないの!!

 

そして、それだけでは終わりません・・・

 

俳句教室へ行く前にロキソニンを服薬し、

しかも、杖を持つ手も反対でした。

 

つまり!

服薬によって痛みを騙しつつ、間違えた動作で過大なストレスを与えていたのです。

問題点が見つかり、正しい動作を説明したところ次の受診では問題なく生活できたとのこと!

 

このエピソードで重要なのは、機能障害ばかりにとらわれず

日常生活にもっと焦点を当てるべきということです!

 

当たり前な事ですが、意外にも実際の動きまで詳細に確認していない方も多いのではないでしょうか?

次の項では、痛みについて解説していきます!

 

痛みについて考える

治療家や患者様に認識して頂きたい事が1つあります。

痛みって、『天使ですか?それとも悪魔ですか?

 

たいていの一般の方は後者の悪魔(悪もの)と答えます。

その理由を聞くと、痛みがなければ生活できるからと言われます。

 

しかし、よくよく考えてみてください!!

 

痛みって誰が作っていますか?

 

自分のからだ』ですよね!

 

では、なぜわざわざ痛みを作り出しているのでしょうか?

結論から言うと、体がその動きをして欲しくないからです!

 

つまり!!

我々のからだはこれ以上この動きをすると壊れてしまうと認識すると、

自ら痛みの物質を生産してその動きをしないようにブレーキをかけているのです!

 

それにも関わらず、エピソードでお話しした患者様は痛み止めを飲んで、

体が壊れる動きをガッツリやっていました。

 

それに加えて、段差昇降時の足と杖を持つ位置が逆!

 

そう考えると、その動きをして欲しくない体はもっと痛みを出しますよね。

 

このように痛みについての向き合い方を、患者様に説明すると納得して頂けるケースが多いです。

 

納得されるだけでなく、実際に痛みが楽になりましたというケースも多いです。

皆さんも痛みについて、もう一度考え直す機会にして頂ければ幸いです。

 

今回は、最後まで記事を読んで頂きありがとうございました!

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