整形外科

外果骨折の受傷率と分類

こんにちは!理学療法士のたくみ(@TakumiRodriguesです!

今回は『外果骨折の受傷率と分類』について解説していきます!

果部骨折は、、、

跳躍や高所よりの転落・転倒などにより、足関節に強い外力が働くと、足関節周囲の靱帯損傷や骨折が生じます。それらは足部が回外または回内位をとるような肢位で、距骨が外旋または内転、外転するような強い外力が働くことにより生じます。その結果、いろいろな骨折や靱帯損傷の組み合わせた病態になります。
日本整形外科学会HPより)

このように述べられています。

果部骨折というと、内果・外果・後果骨折のことをいいますが、
今回は、その中の『外果骨折』にフォーカスを当てています!

今回、外果骨折をテーマにあげた理由としては、最近、当院でとにかく外果骨折の診断でリハオーダーが出る人が多いからです!

骨折の重症度や不安定性が強い場合は、手術になるケースもありますが、保存療法にて回ってくる患者さんが多いです。

田舎にある整形外科クリニックなので、若年者のスポーツ外傷ではなく、99%が高齢者のつまづきや転倒による受傷です。

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本記事では、高齢者の転倒と骨折について書かれていますので、合わせてご覧頂けると理解が深まると思います!

外果骨折の保存療法では、手術の適応外で軽微な骨折がほとんどですが、病態を理解しておかなければ、再受傷を起こしてしまうリスクも高まります。

そこで今回は、そんな『外果骨折』の臨床に役立つ見解を述べさせて頂ければと思います。

外果骨折の受傷率

外果骨折は基本的に捻挫に伴って発生します。

足関節捻挫の発生頻度は、、、

・1 日に27,000人または10,000人に1 人
・靭帯の損傷部位は前距腓靭帯の単独損傷が約85%、前距腓靭帯と踵腓靭帯の複合損傷が20〜40%
・足関節捻挫で医療機関に受診する足関節捻挫患者は全体の7-10%

と報告されています。

そして、足関節捻挫における外果の骨損傷の有病率は

2020-01-18 23.06のイメージ

外果骨端線損傷も含めると、さらに有病率は高くなることが予想されます!

果部骨折の分類

有名なのはLauge-Hansen分類ですね!

なんとなく字面は見たことがある人も多いと思います。

スクリーンショット 2020-01-18 23.56.04

覚え方としては、最初に記載される言葉は受傷時の前足部の肢位を表し、次に記載される言葉は距骨の動きを表しています。
(SER → S = Supination ER = External rotation)
(PA → P =Pronation A = Abduction)

この受傷時の前足部の肢位と距骨の動きより4種類に分類され、さらに組織損傷を受ける順にstage分類がなされています。

この分類がレントゲン所見を見る際に非常に重要になってきますので、ひとつひとつ解説していきますね!

①回外ー外旋(SER)損傷

前足部が回外位となり、下腿が内旋し距骨に外旋強制が加わり受傷する。

2020-01-19 17.25のイメージ

stage 1:前距腓靭帯付着部の裂離骨折(1)あるいは前脛腓靭帯損傷(1′)
stage 2:脛腓靭帯結合部での螺旋骨折(2)
stage 3 :後果骨折(3) 骨折の形状は様々
stage 4:内果の横骨折(4)あるいは内側側副靭帯の損傷(4′)

②回外ー内転(SA)損傷

前足部が最大回外位となり、距骨に内転方向の強制が加わり受傷する。

2020-01-19 17.26のイメージ

stage 1:外果の横骨折(1)あるいは外側側副靭帯の損傷(1′)
stage 2:内果の垂直骨折(2)

③回内ー外旋(PER)損傷

前足部が回内位となり、下腿が内旋し距骨に外旋強制が加わり受傷する。

2020-01-19 17.26のイメージ

stage 1:内果の横骨折(1)あるいは内側側副靭帯の損傷(1′)
stage 2:前脛腓靭帯付着部の裂離骨折(2)か前脛腓靭帯の断裂(2′)と骨間膜の損傷
stage 3:脛腓靭帯結合部より高位での螺旋骨折か斜骨折(3)
stage 4:後果骨折(4)あるいは後脛腓靭帯の損傷(4′)

④回内ー外転(PA)損傷

前足部が最大回内位となり、距骨に外転方向の強制が加わり受傷する。

2020-01-19 17.27のイメージ

stage 1:内果の横骨折(1)あるいは内側側副靭帯の損傷(1′)
stage 2:前脛腓靭帯損傷(2′)と、後脛腓靭帯損傷(2′)か後果骨折(2)
stage 3 :脛腓靭帯結合部での斜骨折か粉砕骨折(3)

保存療法は、閉鎖性の骨折で内果あるいは外果の単独骨折で転位が少なく、さらに、徒手整復が可能で整復位が保持できる場合に行われます。

Lauge-Hansenの分類では、SER stage 2 SA stage 1 に相当します。

それ以外は、手術の適応になりますが、保存療法例では、比較的重症度の低い骨折となります。

ただし、比較的重症度の低い骨折だからこそ、病態や上記の分類を理解した上で、病期ごとの適切なリハビリを行う必要があります。

終わりに

今回は外果骨折の受傷率と分類についてお伝えしました。

個人的には、外果骨折の保存療法では、再受傷の防止を目的にリハビリを行っています。そのためには、今回説明した内容を念頭に置いて行う必要があります。

ただ大切なのは、これらの情報をどう活かしてどのようにアプローチするのかですよね?

ということで、この続きは、、、

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